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今からでも間に合う、これからの介護・福祉に必要なAIを学ぶ

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介護
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先日、政府の規制改革推進会議において、介護分野におけるAIなどのテクノロジーを活用した要介護認定の迅速化、精度の向上が提言されました。





また大分県では全国に先駆けて要介護認定に関する業務全てをデジタル化する補正予算を提出する動きも見られ、介護のデジタル化、AI活用の流れが現実化しています。




そこで今回は改めてAIについて学び直し、今後訪れる介護のデジタル化にいち早く適応できるよう、情報をまとめていきます。

この情報を踏まえて、「介護福祉職としてAIとどう向き合うのか」の参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。


AIとは何か

介護のデジタル化について見ていくにあたって、まず「AIとは何か」についてお話ししていきます。


AIとは「人工知能(Artificial Intelligence = AI)」のことで、その定義は以下の通りです。


人工知能、AIとは、「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語。

「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピュータに行わせる技術」または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。

人工知能/Wikipedia



これだけだと難しいので、もう少し簡単に言い表したものだと


AIに明確な定義はありませんが、AIの生みの親であるジョン・マッカーシー教授は「人間の脳に近い機能を持ったコンピュータープログラム」「知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」と表現しており、世界的な計算機科学者 アーサー・サミュエル氏は「コンピュータに明示的にプログラムすることなく学習する能力を与える研究分野」と話しています。

AI(人工知能)とは?歴史や仕組みまでわかりやすく解説!/北海道科学大学



というものであり、「人の手で作られた脳」ということができます。


AIには何ができるか

そしてこのAIに何ができるのかというと、主な活用法は

【データ分析と予測】

→大量のデータを高速に処理し、パターンを発見することで予測分析や意思決定の支援などが可能。


【自動化と最適化】

→反復的な作業を自動化し、人間の手作業を代替する。最適化のアルゴリズムを使用し、効率的な意思決定や最適解を見つけることができる。


【知識処理と対話】

→自然言語処理技術を用いて人間との会話や質問への回答が可能。蓄積されたデータを活用して専門的な助言や意思決定支援ができる。



この3点となります。


身近な例で言いますと、「音声アシスタント」や「音声認識アプリケーション」、「自動運転や運転サポート」「チャットボット」「電話自動応答システム」「医療分野での診断・提案・サポート」など、幅広い分野でAIが活用されています。



さらにAIには「創造性」があり、人間の創造性を補完したり、新しいアイデアの創出や芸術作品の生成などにも活用されています。


なぜ介護分野でAIが必要になるのか

AIの特徴を整理したところで、介護分野でAIがどのように扱われているのかを見ていきましょう。


そもそも何故介護分野でAIが必要になったのか、そこには主に3つの理由があります。

介護人材不足
社会保障費が膨張
団塊世代が後期高齢者へ



これらの解決策の一つとして介護分野へのAI導入が検討され、徐々に導入されているのが現状です。

深刻化する介護人材不足の解消、膨れ上がる社会保障費の抑制、人口層の厚い団塊世代の後期高齢者化への対応といった社会の課題に対し、AIが活用されることでそれぞれ解決されることが期待されています。



①介護人材不足 -少子高齢化の衝撃-

介護人材不足を表す数字としては

2025年には30万人
2040年には69万人

があり、介護人材が不足すると予測されています。


また介護人材が不足する理由としては「介護職の定着率」「雇用環境から生まれる介護人材の過疎・過密」「一人ひとりの介護への関心不足」が考えられます。



日本総研の「2024年のわが国出生数は70万人割れの公算大」によれば、2024年6月5日に厚生労働省より公表された2023年の日本人の出生数は72.7万人、合計特殊出生率は過去最低を更新する1.20でしたが、2024年の出生数はさらに減少して、70万人を割り込むと公算されています。

その要因として挙げられるのが「若い世代の人口減少」「婚姻率や有配偶出生率の低下」「結婚、出産に対する思考・行動様式の変化の影響」が挙げられます。





こうした背景から、今後日本の人口が増えるのを期待するのは厳しいと言えます。


ここまで読まれた方の中には「それならば海外の人に来てもらえば良い」と考えるかも知れませんが、巷で取り上げられる「外国人技能実習生」や「移民受け入れ」はそれぞれに課題を抱えるものですから、「国内に人がいなければ海外から」というようなシンプルな話ではないのです。





介護人材どころか日本人そのものが減り続ける現状が見えてこれば、減り続ける人口の中で介護の問題を解決していかなくてはならず、そのための一手段としてAIの導入が急がれることがわかります。



②社会保障費が膨張 -財源を考えるのも「福祉」-

2023年12月23日の日本経済新聞記事によれば、2024年度予算案の時点で前年度比2.3%増となり、初の37兆円台になるほど社会保障費が膨れ上がっている、とのことです。

政府が22日に決めた2024年度予算案で、社会保障費は前年度比2.3%増の37兆7193億円と、初めて37兆円台となった。社会保険料の国民負担率は23年度に18.7%と、なお高い。

国民負担の抑制進まず 24年度予算案、社会保障費膨らむ/日本経済新聞



社会保障費は「国民の生活を保障する社会保障に関連する歳出」であり、私たちの生活を支える上で重要なお金です。


ただ、社会保障費の主な財源が「社会保険料」「公費負担」などであり、

社会保険料→事業者、従業員など国民からの徴収
公費→およそ半分が租税(税収入)から

であることから、その多くが「国民から徴収したお金」で成り立っていることがわかります。


この社会保障費が高齢化によって増大すれば国民負担も膨れ上がることとなり、介護にかかる費用をサービスの質を担保したままいかに抑制するかが課題となっています。


そこで介護ロボット等テクノロジーやAIを導入することで、サービスの質を維持したまま長期的なコスト削減を行う必要が出てきた、と言えます。


③団塊世代が後期高齢者へ -2025年問題-

2025年には約800万人の「団塊世代」が75歳以上の後期高齢者になり、国民の4人に1人が高齢者という超高齢化社会となる「2025年問題」が浮上しています。




これにより、年金、医療、介護などの社会保障が逼迫するだけでなく、医師・看護師不足、介護人材不足などがさらに深刻化することが予想されます。

また労働人口が減少することから国全体の税収も下がることとなり、社会保障費はさらに膨れ上がることも懸念されます。


この中で介護分野は「減り続ける介護人材と介護保険料の財源」という課題と向き合うこととなり、介護職員1人辺りの「生産性」の向上が喫緊の課題となり、その解決のためにAIを活用していく流れとなっています。

「介護×AI」の事例

「AIとは何か」「なぜ介護分野にAIが必要なのか」を踏まえた上で、介護とAIを組み合わせた事例についてご紹介すると

ケアプラン作成支援
見守りロボット(危険動作や危険予兆動作を検出し、事故防止につなげる)
コミュニケーションロボット(日頃のおしゃべりやレクリエーションなど)
送迎業務支援(車両台数、時間指定、同乗者同士の相性などを自動作成)
介護支援ロボット(見回り、転倒認知、運搬、人物特定・通知など)
介護モニタリング(対話システムAI)



など、多岐に渡ります。




これらの「介護×AI」サービスは今度さらに普及・発展していくことが予測され、利用者へ提供される「サービスの質」もより定量化されるでしょう。

それは健康状態だけでなく、生活全般が「統計上正しいこと」によって運営される未来を意味し、厚生労働省が推し進める科学的介護を後押しするものとなります。

科学的介護とは、要介護者の自立支援や重度化防止につながることなどが、数字データなどの客観的なエビデンスによって認められた介護サービスのこと。
厚生労働省では、「科学的に自立支援等の効果が裏付けられた介護サービス」とも説明。

「科学的介護」でこれからの介護のあり方が変わる!?その言葉の意味と4つのメリットをわかりやすくご紹介/ソラスト


科学的介護情報システム(LIFE)とAIがもたらす未来

ここまで「介護・福祉分野におけるAIの全体像」についてお話ししてきました。


日本の現状を鑑みても、AIを活用した科学的介護の流れが今後本格化することは避けられないのは、科学的介護情報システム(LIFE)への情報提供が介護報酬加算として設定されている(科学的介護推進体制加算)ことからも明らかと言えます。


科学的介護情報システム(LIFE)とは、エビデンスに基づいた自立支援・重度化防止等を進めるための、科学的に妥当性のある指標等を収集・蓄積及び分析し、分析の結果を現場にフィードバックをする仕組み。

この実現に向けて、厚生労働省は、2016年度から通所・訪問リハビリテーションの計画書等の情報を収集しフィードバックを行う「通所・訪問リハビリテーションデータ収集システム(VISIT)」を、2020年度から「高齢者の状態やケアの内容等データ収集システム(CHASE)」を運用。2021 年度よりこれらを一体運用とし、「科学的介護情報システム(LIFE)」と改名。

科学的介護情報システム(LIFE)/メディカルデータベース

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)とは、LIFEへ情報提供をした介護施設や事業所に対して介護報酬における加算を行う制度のこと。
LIFEの利用率を増加させ科学的介護を推進する目的で、令和3年度の介護報酬改定において新たに創設された。

科学的介護推進体制加算(LIFE加算)とは?サービスごとの算定要件や提出について詳しく解説!/ekaigo with




こうした背景から予想される、今後の介護の流れは


・科学的根拠に基づく介助の定量化
・主観的介助から客観的介助への移行に伴う、介護の一部定量化
・介護ロボット等テクノロジーによる介助の一部自動化(利用者操作による一部自立化)
・介護ロボット等テクノロジー普及による介助の一部無人化
・介護ロボット等テクノロジーによる介助の一部全自動化(一部利用者による自立達成)
居室完結型介助サービスの実現
・寝たきり状態における仮想空間(VR)利用



といったものが考えられます。



介助は数値で再現可能な部分が科学に置き換えられ、その部分に対する人員配置を不要にするでしょう。

それに伴い、これまで介助者の主観で行われていた介助が科学的根拠に基づいた客観的介助へと移り変わっていきます。そうして介助に客観性が求められるようになれば、介護もその影響を受けて客観性を重視する流れに染まっていくことも考えられます。



また介護ロボット等テクノロジーは現在でも介助の一部自動化を達成しており、今後の発展では介助行程の全自動化も行われるでしょう。そうして利便性が増すにつれ介護ロボット等テクノロジーの普及が加速し、ロボットによる介助の一部無人化も現れると考えられます。


介助が無人化し、ロボット操作(複雑な操作を必要とせず、音声などの簡単なやり取りで必要なサービスを提供するもの)に慣れれば「居室から出る必要がない」と考える利用者も増えるでしょう。

食事提供や入浴(あるいは清潔を保つ別のサービス)が人を介さずにできるようになれば、施設に求められるのは「ロボットが機能するためのスペース(広さ)」であり、介護施設もまたロボットに合わせた変化を受け入れることとなります。



そして、年月とともに寝たきり状態になったとしても、不自由を感じることなく仮想空間(VR)を自由に行動することでストレス緩和が行われるでしょう。

そのような未来が訪れることには生体チップが一般化し、脳信号を読み取ることでターミナルケアにおいても「肉体」と「精神」を現実世界と仮想空間へと分けられるようになっているかもしれません。


こうした未来も、AIをはじめとした介護ロボット等テクノロジーが進化した先では起き得るのです。


AI普及により浮き彫りにされる「介護」と「介助」

ここで改めて介護と介助の違いをまとめると、以下のようになります。

介護 「たすけまもる」(介け護る) → 『ヒト』の得意分野

高齢者や障がい者などに対して、身体的・精神的・社会的なサポートを行うこと


介助 「たすける」(介ける、助ける) →『コト』(AIや介護ロボット等テクノロジー)の得意分野

日常生活で必要な動作をサポートする行為

AIが得意とする「介助」

この中でAIをはじめとした介護ロボット等テクノロジーを活用した『科学的介護』が得意とするのが「介助」となり、その対象は「日常生活で必要な動作」、すなわち『コト』です。


それは「科学的に妥当性のある指標等を収集・蓄積及び分析し、分析の結果を現場にフィードバックをする」科学的介護を取り入れることで

介助が定量化・数値化されAIを含むテクノロジーで再現可能な領域(空間)に入る

という話で、介助の領域は介護ロボット等テクノロジーに代替される前提で今後の介護を考えた方が良いでしょう。



そしてこのことが「介助」領域(=介護報酬が発生する領域)で給料をいただく介護職に大きな影響を与えることになるのは、経営者目線で考えれば


初期投資+環境整備費+維持費」の介護ロボット等テクノロジー
求人関連費+教育費+人件費+社会保険関連費+etc.」の介護職員


どちらがより効率的にサービスを提供・維持できるかを天秤に掛けるタイミングが訪れることからも想像がつきます。


それだけに、AIをはじめとした介護ロボット等テクノロジーを介護分野に適合させるために「科学的介護」および「科学的介護情報誌システム」の導入を急いでいると見えてきますね。


人が得意とする「介護」

一方「介護」の対象は『ヒト』であり、介護とは利用者個人の『生命』を「たすけまもる」ためのあらゆる手段のことを指します。

そして介護を実践するにはやはり「生きるとは何か」という生命への哲学が欠かせず、それを知識だけではなく身体感覚として理解するのも同じ『ヒト』です。


なぜならば、AIをはじめとした科学とは「数値で再現可能な(=限られた)空間」であり、人間をはじめとした生命はそうした『空間』だけではなく、『時間』の中でも生きているからです。



その『時間』に紐づけられたものとして「情」が挙げられます。

「情」の中でも人間が人間に相互に与えられるものに『愛情』があり、愛情があってこそ目の前のヒト(介護の場合、主に利用者)を「たすけまもる」意志が芽生えるのです。


これがAIの場合だと「愛」という構造を真似することはできても、愛情そのものを感じたり、与えたりすることはできません。

ただ、人よりも『ヒト』らしく愛を装うことができるため、そこに愛情があるかのような錯覚を覚えさせることに長けていますから、「愛する機能」は備えていると言えます。


そのため、これからの時代を生きる介護・福祉職は今まで以上に、本質的に、本音で「本当に人を愛することができるか」が問われるようになると予想します。



このことから介護職が目指すべき方向性は「介護」ではないかと言えますが、しかしこの「介護」と「介助」の違いを意識して介護業務にあたるのを難しくしているのが『介護報酬』であることは、現場の介護職員さんが一番感じているところではないでしょうか。

また職員個人にしても施設や経営母体にしても、多くは介護報酬による収入がなければ生活、あるいは介護事業を維持できませんから、介護報酬が設定される「介助」を重視せざるを得ない現実があります。


ここをいかに脱却するか。


介護の業務負担においてはAIが活躍し、「経営」「給料」といった『ヒト』の問題は一人ひとりが介護報酬に頼らない生き方・在り方を選ぶことでその道筋が見えてくることでしょう。

なぜAIには「介助」ができても「介護」ができないのか

なぜAIには「介助」ができても「介護」ができないのか。

それはAIが「科学の産物」であり、科学的であるがゆえに「限られた空間」でしか物事を取り扱えないからですが、このことを理解するには『数字』の性質を理解する必要があります。



まず数字とは「限られた空間を再現するもの」であり「時間を再現できない」性質を持ちます。


このことは「アキレスと亀のパラドックス」の例えが有名で、例えば

「1」と「2」の間

には「1.1,1.2,1.3..」が続き、その「1.1と1.2」の間も「1.11,1.12,1.13..」と続いていきます。


これを無限回繰り返しても「1は2には到達できない」ことから、数字とは「限られた空間」を再現するものであって、時間を再現するものではないことがわかります。




そして「科学」と呼ばれるものは『統計』によってその妥当性を証明されたものであり、統計において数字を扱わないものはないのですから、科学である以上『数字』の影響を受け、科学もまた「限られた空間で再現できるもの」と言えます。


アキレスが亀を追い越すには『時間』が必要で、AIもまた科学の産物ですから『時間』を再現できずに「数値化された空間」でのみ真価を発揮するものなのです。




改めて、介護とは「生命を『たすけまもる』」ことであり、その生命には『空間』と『時間』の両方の性質があります。

しかしAIが再現できるのは『空間』のみですから、『時間』を再現できないわけです。


例えば「感情表現」は人よりも人らしくできますが、「感情」そのものはないのですから、真に人の悩みや感情、価値観を共にすることはできません。

これでは「利用者の尊厳を守る行為(ポーズ)」を取ることはできても、「その利用者に尊厳がある意味」を理解することはできず、「このような行為をすれば尊厳を守ったことになる」ところまでしか再現できないのです。


こうなれば後は「人間側が誤解する」ように誘導するより他手段はなくなりますが、誤解させている時点で生命を「たすけまもる」主旨に反するため、「AIには介護ができない」と言えます。


まとめ -AIをどのような社会を実現させるために扱うか-

今回は「今からでも間に合う、これからの介護・福祉に必要なAIを学ぶ」というテーマでお話しさせていただきました。

AIについて学ぶほど、「介護」と「介助」の違いが浮き彫りにされていったのではないでしょうか。

そして自分がこれまで行ってきた介護業務が「介護」だったのか、それとも「介助」だったのかを考えるきっかけにもなったのではないでしょうか。




こちらでもお話しさせていただいたように、どのような介護・福祉であってもそれを受ける対象は『人(ヒト)』であり、その『人』が幸せに、豊かに生きていくために一番必要となるものが『生命』です。

そしてその生命を守るための知識・技術などの『手段(コト)』があり、「ヒト」と「コト」が互いを支え合うことで「しあわせ・ゆたかさ(=福祉)」が実現するものと考えています。


言うなれば『ヒト』⇄『コト』の社会が「福祉の実現」である、と。


しかし現在社会は「自分と他人が分けられない時代」に差し掛かり、自分を感じたいがために『刺激』を求めて刺激の強い「衣食住」の生活を求めたり、SNSやネットをはじめとした場で承認欲求を満たそうとしたりしています。


この状態では『ヒト』の価値は薄まり、刺激を与える『コト』の価値が強まる一方です。



これを端的に表した言葉が「今だけ金だけ自分だけ」という『自分狭窄』であり、人々の間から「生きるとは何か」といった生命哲学よりも「論理的に正しいかどうか」といった科学的根拠を求める気質が育まれていきました。


これが『コト』>『ヒト』の社会であり、今の日本の姿と言えます。





AIをはじめとした介護ロボット等テクノロジー、すなわち『コト』は「道具」以上でも以下でもなく、そこに善悪も正誤もありません。

ただそれを扱う人間、すなわち『ヒト』の性質によって善にも悪にも、正しくも誤りにもなるだけなのです。


今回はAIという道具について、「それがどういうものか」のお話をさせていただきました。
この道具を介護・福祉分野でどのように扱うのか。それはその現場にいる『ヒト』次第です。


『ヒト』⇄『コト』の社会による福祉の実現を目指すのか。
『コト』>『ヒト』の社会による自己満足を目指すのか。


その決め手となるのは「人が人をどれだけ愛せるのか」であり。


『愛情』を見失って『愛』を装うほどAIは介護・福祉の未来を自己満足社会へと導き、『愛情』をもって人の生命を「たすけまもる」ほど、AIは福祉の実現に寄与するものとなるでしょう。



介護ブログの他にも、介護ニュース等などを取り上げるnote、読書にまつわるアメーバブログを運営しております。



また僕が介護を考えるうえで参考になった書籍を紹介しますので、よかったら一度読んでみてください。


本からの学びは揺るぎない自信へとつながっていきます。

介護を自分の「感情」頼りにするのではなく、知識や経験に裏付けられた「事実」と併せて行うことで、介護はすべての人を豊かにしていくことができるのです。


一緒に学んでいきましょう。

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